28日をもちまして、下村優介切り絵展-masquerade as-を終了いたしました。



こんなご時世にも関わらず、予想以上の来場者に感謝しております。
皆様、ありがとうございました!



今回個展をさせて頂いたギャラリーgekilin.のオーナーであるイイノマサリさんとは、gekilin.の前身であるLINLOW、そしてLinks時代からのお付き合いでして、かれこれもう6年お世話になっております。

様々な事情があり、名を変え場所を変えて、現在の老松町へと落ち着いたのが2年前。

ですので、以前からお世話にはなっていたのですが、私がこの場所で個展を開くのは初めてでした。



勝手ながら自分に、前回の個展(2018)より良い結果を出すということを目標にしてはいましたが、やはり初めての場所なので、不安はたくさんありました。


そしてこのご時世。とても追い風に恵まれていたわけではなく、不安は増すばかりの準備期間中は葛藤の連続でした。




そして本日全日程を終了し、結果だけで見ると、私自身が掲げていた目標を超えた形になりました。


この時期に開催へ踏み切ったことが正解だったのかそうでなかったかということは、まだわかりません。


ただ、開催前に抱えていた不安は杞憂だったなと感じております。




前回の個展よりちょうど2年の月日が経っており(昨年の豊中市での個展はひとまず別物と捉えております。)、この2年間私は活動の範囲を広げることはもちろん、沢山の作品を切って切って切りまくりました。

2年前の自分より出来る事が増え、成長を自負していることも確かです。


しかし今回の個展で、目標をクリアできたのは自分の成長だけが要因ではないと思っております。


それは遡ること6年前、右も左もわからなかった私に個展開催の場を与えて下さり、毎年共に目標達成のため尽くして下さったイイノさんのお力添えがあったからこそ、結果に繋がったのだと感じているからです。



イイノさんとは、あくまでいち作家とギャラリストという間柄でして、そこには上下関係などという堅苦しい隔たりはありません。

知識や経験はもちろん年齢も私より断然上のイイノさんですが、それでも常に作家と対等に向き合って下さり、時にはバカ話にも付き合ってくれることが、特に個展期間中はとても気を楽にしてもらえます。

心酔しているわけではなく、共に闘っているような気持ちにさせてくれます。
まだまだ若輩者の私がこんなことを言うのもおこがましいのですが、良いパートナーとして支えてくださったことへ、今回も感謝申し上げます。


次は2年後を予定しております。
目標は今回以上の結果です。

良い展示をすることも大切ですが、何よりそれを結果に繋げることが、どれほど重要なことかを学びました。

何をもって成功だと思うかはそれぞれですが、やはり数字に出るものこそ一番曖昧ではなく、わかりやすい結果だと思います。


私は数字にこだわります。来場者数と売り上げ、この二つが日に日に増えていくことが、作家とギャラリストにどれほどのゆとりと余裕を持たらすかに繋がっていきます。


余裕が無ければ少なからず態度に出ます。雰囲気も変わります。
ギャラリーの雰囲気はお客様にも伝わるものだと考えます。


ご来訪頂いた方が、少しでもリラックスして作品鑑賞を楽しんで頂くためにも、在廊作家として心にゆとりを持つためにも、この二つの数字にはこれからもこだわっていきたい所存でございます。




ただやはり、私の人間力不足はそれでは補えないので、そちらの方はまた次の個展までに磨いていきます…。

なるべく失礼は無いように努めましたが、会話の節々に強い言葉が混じっていたなと感じることも何度かありました。


人との距離感や、言葉遣いにも気を遣えるようにまた2年間精進していきます。






さて、今回の個展では大きな新作7点をメインとしておりました。

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(photo by Go Murahigashi)


今回の作品は、額装作品でも見応えのあるモノを作ろう!ということを心がけて制作に取り組みました。



以前のブログでご説明した通り、今回の個展タイトルは「〜のふりをする。〜を装う。」という意味でして、モチーフに選んだ動物達が皆、人間のふりをしてその表情をしているという作品を7点作りました。


なんの表情をしているかと言いますとそれは、人間の七つの感情と欲望の表情です。


つまりはカトリックにおける、七つの大罪を裏のテーマにしておりました。(実はこっそりキャプションに書いてましたので、中にはお気づきになられた方もいらっしゃいました。)


何故この七つの大罪を元にしたのか、あまり難しい説明は堅苦しくなりますので、簡単に言いますと


「あー30を超えて最近いろいろ弛んでるわあ…自分…罪やわあ…」


というところからはじまり、つまりは自分自身に対する戒めの意を切り絵に込めました。



それぞれは、自分で思うその動物を当てはめてみました。(本当はそれぞれにちゃんとした生き物が当てはめられていますが、それは無視して考えました。)



今回の個展DMのメインビジュアルに選んだ作品の表情は、「嫉妬」です。



周りの切り絵作家はもちろん、他ジャンルの作家の活動には毎日毎日嫉妬が止みません。
それは皆のことをライバルだと思っているからでもあります。

敵だとは思っていません。切磋琢磨できるライバルです。


私はどの作家さんにもちゃんと嫉妬をしています。負けたく無い気持ちも持っております。


嫉妬心とはつまり、認めているということです。


良い方向にこの気持ちを自分の中で忘れるということが無いようにしたいとも思っております。(過度のジェラシーは見苦しいのでそうならないようにしたいですが…。笑)




この個展で何が伝えたかった本質は、内緒です。

ご来場頂いた皆様が感じたことが全てです。押しつけはしません。


いつか、私の意図が来場者様の見解と繋がるように、まだまだ芸術の知識を深めていきたいです。







長くなりましたので、この辺りにしておきます。

これからも勉強へ貪欲に、そして得た知識を言い訳やごまかしに使わないように、まだ無い次なる作品に活かしたいと思います。



改めまして本当に大変なご時世の中、私の個展へご来訪頂きありがとうございました。

皆様から頂いたお言葉はしっかりと自分で消化していきます。

たくさんの差し入れにも感謝します。
卑しく独り占めしてしまい、体も大きくなりました。(全然戒めれてない暴食の罪)


私は一足お先に個展を終了いたします。
同時期に開催していた作家の皆様、そしてこれから開催を控えている作家の皆様、葛藤とご心労お察しいたします。

世界中で見通しがまだまだ立たない現状ではありますが、皆さまにとって良い期間になることを願っております。

はやく収束して欲しい…。





何度も言いますが、13日間ありがとうございました。
今後もお気にかけて頂ければ幸いです。

ではまた次の展示会でお会いしましょう。


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