10日をもちまして、下村優介切り絵展-紙で繋がる-は無事に終了いたしました。
ご来訪頂きました皆様、誠にありがとうございました。
今回、開催に先立ちまして、市内の小学校2校へ訪れ、切り絵の授業をさせて頂きました。
両校とも快く受け入れて頂き、貴重な図工の時間を各クラス2時間私に下さいました。
生徒の皆様にまず配ったのは、メダカのシルエットが印刷されたコピー用紙。
そこにそれぞれ自由に自分が切るデザインを描いてもらうところからはじめました。
「オレはあえてなんも描かん!」という子
「苦手やから丸だけにしよう…」という子
「こういうの描いても良い?」という子
ここですでに様々な個性が飛び出し、みんな自分のメダカを自分だけのメダカにしていきました。
どのクラスもギャーギャーワーワーしながら下絵を描いている姿はとても微笑ましかったです。
内心少しパニックでしたが、反面よしよしいいぞいいぞという気持ちもありました。
いざカッターを使い出すと、みんなジッと集中し、作品完成に向けて切り続けてくれました。
こんなに一生懸命、生徒のみんなが作ってくれたメダカ…
どう展示するのが1番良いか、それが今回最も悩んだことでした。
タイに行っている間もそればかりを考え…
釣り展示なことは決めていたのですが…形が決まらず…。
そしてとうとう搬入当日…決まらないまま現場に向かって…
そこで閃いたのがこの球体展示です。
やはり私の中で、学校で作ったものを、学校と同じように展示するのは違うかな…という思いがありました。
壁にズラッと額装をして並べるのもまた圧巻だったでしょうが、そんな発表会のようにはしたくなかったのです。
全部で約360匹。
私が作った360匹で、この展示をしても、今回のような意味をなさなかったと思います。
ご協力を頂いた小学生、360人分の個性が一枚一枚に詰まっていて、それがまた1つの作品になっているということご大切なのです。
作ってくれた生徒さん方が見に来てくれて、自分のを探す姿を見ていると、やってよかったと本当に思えました。
また、今回のタイトル通り、たくさんの豊中市民の皆様と繋がることができました。
今回、アンケートを取っていたのですが、ほとんどの方が通りすがりに興味を持って入って頂いたようで、普段のギャラリー展示では無い感触もつかめました。
嬉しいお言葉もたくさん頂くことができ、私自身大変満足しております。
このように、特定した地域の方々とひとつになってひとつの空間を作ることの楽しさと素晴らしさを今回の展示で知ることができました。
おかげさまでご来訪者数は約1420人。
ギャラリーの最高記録を更新しました。
豊中市の企画でさせて頂いた展示ですので、使命はひとつ果たせたのかな?と数字だけを見ても感じました。
そして、豊中市立市民ギャラリーでのこのような企画展は、来年再来年と続きます。
次の企画で展示をなさる方へ良い形でバトンを繋げられたかと思います。
様々な人たちと繋がったこの2週間。とても楽しかったです。
私のストレス解消…ではないですが、個展をひらくことによって、様々な点で癒しを頂いております。
これだから個展はやめられません。楽しいです。
まだまだ今年も頑張りますので、何卒よろしくお願い致します。
次は来月です。
SAMURAI展と、東京六本木での個展です。
両方またご報告します。
引き続き何卒よろしくお願い致します。
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